下川町では、森林をまちづくりの中心に据え、経済・社会・環境の統合的な向上を目指しています。 
 
 循環型森林経営を基軸に、北海道で初めてとなるFSC森林認証を取得、付加価値を高めながら需要先に木材を供給しています。経済活動から排出されるCO₂を森林吸収量などでオフセットするカーボンオフセットクレジットの取組、未就学児から高校生まで15年一貫した森林環境教育などの取組も進めています。
 
 林地残材などは、木質原料製造施設においてチップ化し、公共施設に10基の木質バイオマスボイラーから各公共施設に熱エネルギーを供給しながら、化石燃料と比較したコスト削減分は、中学生までの医療費無償化など子育て支援策の財源として充てています。エネルギー自給による集落再生では、通年雇用型産業の創出や冬季間の温かく快適な暮らしが、地域熱供給システムにより実現しています。